自由花と応用花
 昨今生け花は、芸術として見られるようになり前衛的なものもかなり定着し以前奇抜と感じていた物も既に新しく感じなくなってきております。
 しかし昔から、よく耳にするのが投げ入れ、盛り花という言葉でしょう。要するに壷に入れるのが投げ入れで、水盤に生けるのが盛り花という区別もあるのですが、此処では、それと少し違う分け方を致します。
 ではどのようにと申しますと、自由花と応用花と大きく二つに分けます。自由花の中に投入れと盛り花があります。自由花が、昔から在る生けかたで応用花が、新しい生けかたと申しますと少し分かり易いかもしれません。
 自由花は、あくまでも自然主義的な考え方をし花を出生(自然の姿)にしたがって扱います。葉の裏は裏に表は表にと言った具合で「花が裏向いてる」等とよく注意を受けるとことです。
 応用花は超自然主義からアプストラクト的な物の考えをし、花そのものの出生を超えた拘りの無い見方をします。では、枝を逆さに使ったら良いのかと言うとそういうものでも無いのです。又抽象画の一種のような物だからバラバラに支離滅裂なもので良いのかと言う様なものでもないでしょう。其の中で、やはりまとまった美しさを必要とすると思います。
 あくまでも花でもって作られた作品です。なまのお花を生けているので一般的な考えと同様に、生けたお花が枯れない様に花器に入れて水を注ぎ「綺麗な〜」と愛でる其の心の中でのお話です。中に飛んでしまわない様にと思います。

 ***要するに壷に生けても、水盤に生けても、一輪挿しのような小品であっても、作家さんの生ける時の考え方で自然主義であったり超自然主義であったりするのです。遠州流一峯会では、自由花と応用花として区別しています。***