花には、お日様を好む(陽)のお花だけでなく日陰を好む(陰)のお花があります。また扱いとして陽(お祝い事に使う)お花と陰(お祝い事に使わない)お花があります。 

少し難しいですが、伝書から書き写してみました。

…花葉の陰陽…
   
     花名陰陽の事
 陰陽は、天地の間自然にして、此名をはなるゝごとし。先花のおもてを陽といひ、裏を陰といふ。花の開きたるを陽と云、莟を陰と云。是通論なり。用ゆべし。且(かつ)、莟陽と云、開きを陰といふもの同流にも有り。つぼみは陰なれども、内に陽気をふくみいるゆへ陰中の陽也。開は陽なれども、散る(ちるる)に近き故に陽中の陰也杯(など)と云ふ。然(さ)れども、是は作論也。通論にあらず。挿花は臨時即興物なれば、只自然の理ばかりを取、用ゆべし。理といふもの、元来なきもの也。作りて付ける時は、いかようにも理の有やうにいわるゝ者也。
     
     同陰陽を付け、押事
 陰陽は、天地自然の名なれば、挿花一瓶の内、花葉ともに陰陽を付けて挿也。是則(すなわち)はたらきを付けるため也。花葉ともに表を多くして、裏をすくなく見る様に挿べし。裏の勝ちたるは陰にして嫌ふ也。

 


 読むとあまり如何と言う事はない分かったような分からないような事を書いていますが、お稽古の中で自然に身について行くような気も致します。是とは別に俗に言う風習的なものがあります。次のページにまとめておきます。